別紙様式3-2の「生活機能チェックシート」通所介護の個別機能訓練加算

別紙様式3-2の「生活機能チェックシート」通所介護の個別機能訓練加算

通所介護の「個別機能訓練加算」を算定する際には、別紙様式3-2の「生活機能チェックシート」を利用して利用者の居宅の環境(居宅での生活において使用している福祉用具・補助具等を含む)を確認することや、ADL、IADL項目について、居宅の環境下での自立レベルや実施するにあたっての課題を把握することが必要です。この記事では、「生活機能チェックシート」の概要、記入方法、及びその活用法について詳しく解説します。

「生活機能チェックシート」とは?|通所介護・地域密着型通所介護の「個別機能訓練加算」

生活機能チェックシートとは?

通所介護と地域密着型通所介護で個別機能訓練加算を算定する場合には、生活機能チェックシートを活用して、利用者の居宅での生活状況を詳細に把握することが必要です。このシートは、利用者の活動や生活機能の評価を目的としており、特に日常生活動作(ADL)や手段的日常生活動作(IADL)の確認に使用されます。
「興味・関心チェックシート」の様式

興味・関心チェックシートと居宅訪問チェックシート

個別機能訓練の目標を設定するにあたっては、この記事で紹介する興味・関心チェックシートの他、別紙様式3-2の「生活機能チェックシート」を用いて利用者の居宅での生活状況(ADL、IADL等)を訪問して確認することも必要です。

様式名目的と内容・確認方法
興味・関心チェックシート利用者の日常生活や社会生活等について、現在行っていることや今後行いたいこと(ニーズ・日常生活や社会生活等における役割)を把握
生活機能チェックシート利用者の居宅での生活状況(ADL、IADL等)を居宅訪問の上で確認
ア 利用者の居宅の環境(居宅での生活において使用している福祉用具・補助具等を含む)を確認する
イ ADL、IADL項目について、居宅の環境下での自立レベルや実施するにあたっての課題を把握する

生活機能チェックシートの実施頻度

通所介護・地域密着型通所介護で個別機能訓練加算を算定する場合、生活機能チェックシートは、目標設定・個別機能訓練計画の作成の前に行います。

その後、3月ごとに1回以上、利用者の居宅を訪問し、利用者の居宅での
生活状況(起居動作、ADL、IADL等の状況)を確認することが必要です。

生活機能チェックシートの評価における基本的情報

生活機能チェックシートには以下のような項目があります。

  • 利用者氏名
  • 生年月日    年   月  日
  • 性別 男・女
  • 評価日 年   月  日
  • 評価スタッフ
  • 職種
  • 要介護度 □要支援1 □要支援2 □要介護1 □要介護2 □要介護3 □要介護4 □要介護5
  • 障害高齢者の日常生活自立度 □自立 □J1 □J2 □A1 □A2 □B1 □B2 □C1 □C2
  • 認知症高齢者の日常生活自立度 □自立 □Ⅰ □Ⅱa □Ⅱb □Ⅲa □Ⅲb □Ⅳ □M

これらの項目は

ADL

項目レベル課題
食事・自立(10) ・一部介助(5) ・全介助(0)有・無
椅子とベッド間の移乗・自立(15) ・監視下(10) ・座れるが移れない(5) ・全介助(0)有・無
整容・自立(5) ・一部介助(0) ・全介助(0)有・無
トイレ動作・自立(10) ・一部介助(5) ・全介助(0)有・無
入浴・自立(5) ・一部介助(0) ・全介助(0)有・無
平地歩行・自立(15) ・歩行器等(10) ・車椅子操作が可能(5) ・全介助(0)有・無
階段昇降・自立(10) ・一部介助(5) ・全介助(0)有・無
更衣・自立(10) ・一部介助(5) ・全介助(0)有・無
排便 コントロール・自立(10) ・一部介助(5) ・全介助(0)有・無
排尿 コントロール・自立(10) ・一部介助(5) ・全介助(0)有・無

IADL

項目レベル課題
調理・自立 ・見守り ・一部介助 ・全介助有・無
洗濯・自立 ・見守り ・一部介助 ・全介助有・無
掃除・自立 ・見守り ・一部介助 ・全介助有・無

基本動作

項目レベル課題
寝返り・自立    ・見守り ・一部介助 ・全介助有・無
起き上がり・自立    ・見守り ・一部介助 ・全介助有・無
座位の保持・自立    ・見守り ・一部介助 ・全介助有・無
立ち上がり・自立    ・見守り ・一部介助 ・全介助有・無
立位の保持・自立    ・見守り ・一部介助 ・全介助有・無

この記事を書いた人

管理人

機能訓練指導員ネットワーク代表、介護保険分野の機能訓練を解説しています。