体力測定の「椅子からの立ち上がりテスト」の測定方法について紹介します。高齢者・要支援・要介護の方の運動器の機能の状況を客観的に把握するために体力測定は有効で、よく取り組まれる測定項目に「椅子からの立ち上がりテスト」があります。全身の筋力の状況や生活機能との関連性も深いと言われています。
椅子からの立ち上がりテストの準備品
- ストップウォッチ
- 椅子:肘掛けのない椅子で、高さ40cmのもの(或いは高さ40cmの昇降運動踏み台でも可)
- 記録用紙及び筆記用具
椅子からの立ち上がりテストの測定手順
- 測定の際の履き物は、踵の低いものか素足で行います。
- 開始姿勢は、椅子の中央部より少し前に座り、わずかに前傾姿勢で座ります。両膝は握りこぶし一つ分ぐらい開いておきましょう。
- 両手は両肩を抱くか胸の前で組んでもらい(腕の反動を使わない)、踵を軽く引き足裏を床に着けます。
- 測定者の合図に従い、両膝が完全に伸展するまで立ち上がり、素早く座位姿勢に戻ってもらいます。
- 練習を5~10回実施してから測定を行いましょう。
- カウントは座った状態から立って再び座って1回とカウントします。
- 開始する前に「立った時に完全に膝が伸びていること、おしりが座面についたらすぐに立ち上がること、この2点に注意してください」と声掛けします。
- 測定者はストップウォッチで30秒計りながら立ち上がり再び座るまでの回数を数えます。30秒経過時に中途のものはカウントしません。測定者の開始合図から 30 秒でストップをかけます。
[common_content id=”5417″]