通所介護で個別機能訓練加算を算定するためには、通所介護計画の内容と合わせて個別機能訓練計画が必要です。

個別機能訓練計画書は単独で作成しても、通所介護計画書に含めて作成しても良いことになっています。

実際の機能訓練指導員の業務では「個別機能訓練計画書を埋める」という感覚になってしまうかもしれませんが、具体的に厚生労働省で推奨されている情報収集と書類作成、ご利用者・家族への説明同意など付帯する業務も紹介します。

スポンサーリンク

個別機能訓練におけるニーズ把握・情報収集

機能訓練指導員等は、個別機能訓練を行う前に、ご利用者の日常生活や人生の過ごし方についてのニーズを把握します。

  • 利用者の居宅での生活状況(ADL、IADL等)を居宅訪問の上で確認して情報を得る
  • 医師(主治医)からは利用者のこれまでの医療提供の状況について情報を得る
  • 介護支援専門員(ケアマネージャー)からは居宅サービス計画に基づいて利用者本人や家族の意向、総合的な支援方針、解決すべき課題、長期目標、短期目標、サービス内容などについて情報を得る

なお、ニーズ把握には、興味・関心チェックシートを参考にするとともに、居宅訪問の際のアセスメント項目は、居宅訪問チェックシートを参考に確認する。

スポンサーリンク

個別機能訓練のアセスメント・評価、計画の作成、説明・同意等

把握した利用者のニーズと居宅での生活状況を参考に、多職種協働でアセスメントとそれに基づく評価を行い、個別機能訓練計画を作成します。

個別機能訓練計画は別紙様式3の様式を参考に作成します。通所介護では、通所介護での提供内容を計画した通所介護計画の中に、個別機能訓練計画に相当する内容を記載することもでき、その記載をもって個別機能訓練計画の作成に代えることもできます。

個別機能訓練計画書の内容は、機能訓練指導員だけでなく、多職種協働で、利用者ごとにその目標、実施時間、実施方法等厚生労働省の提示した様式の内容を含めると良いと思います。

厚生労働省が提示した「個別機能訓練計画書」の様式例

個別機能訓練計画書の書式(厚生労働省提示)

引用:通所介護及び短期入所生活介護における個別機能訓練加算に関する事務処理手順例及び様式例の提示について, 厚生労働省老健局振興課長, 老振発第0327 第2号, 平成27年3月27日

機能訓練計画の内容の実施効果や評価の実施

厚生労働省提示の機能訓練計画書のひな形では、プログラム実施後の変化(総括・再評価)を計画書に含めています。

機能訓練計画書は少なくとも3か月に1回以上見直しして作成する必要があるため、個別機能訓練の効果、実施時間、実施方法等について評価や見直しを行ったことを記録する必要があります。

スポンサーリンク

「通所介護計画書」とは

個別機能訓練計画書は、居宅サービス計画(ケアマネージャーの作成するケアプラン)、通所介護計画と連動し、これらの計画と整合性が保たれるように作成することが重要です。

通所介護計画書についても、別紙様式4を参考に作成するよう厚生労働省から様式例が提示されています。

厚生労働省が提示した通所介護計画書の様式例

通所介護計画書の書式(厚生労働省提示)

引用:通所介護及び短期入所生活介護における個別機能訓練加算に関する事務処理手順例及び様式例の提示について, 厚生労働省老健局振興課長, 老振発第0327 第2号, 平成27年3月27日

個別機能訓練計画の内容について利用者・家族への説明と同意

個別機能訓練計画の内容については、利用者もしくはその家族に分かりやすく説明を行い、同意を得ます。

その際、利用者もしくはその家族に個別機能訓練計画の写しを交付します。

個別機能訓練の実施

機能訓練指導員等は、個別機能訓練計画に沿った機能訓練を実施します。

機能訓練加算の算定のために3か月ごとに1回以上行うこと

個別機能訓練加算の算定には、機能訓練を実施して日々の記録を残すという業務の他に、以下の業務を少なくとも3か月に1回以上行う必要があります

  • 利用者の居宅での生活状況(ADL、IADL等)を居宅訪問の上で確認して情報を得る
  • 医師からは利用者のこれまでの医療提供の状況について情報を得る
  • 介護支援専門員(ケアマネージャー)からは居宅サービス計画に基づいて利用者本人や家族の意向、総合的な支援方針、解決すべき課題、長期目標、短期目標、サービス内容などについて情報を得る
  • 把握した利用者のニーズと居宅での生活状況を参考に、多職種協働でアセスメントとそれに基づく評価を行い、個別機能訓練計画を作成する
  • 個別機能訓練計画の内容については、利用者もしくはその家族に説明を行い、同意を得て個別機能訓練計画の写しを交付する

機能訓練指導員等が、これらの業務を3か月ごとに1回以上行います。

機能訓練の進捗や状態の変化などは常に見直しや連絡を

個別機能訓練計画の内容や機能訓練の進捗などは、担当する介護支援専門員等に適宜報告・相談して、必要に応じてご利用者やご家族の意向を確認します。

個別機能訓練計画の内容や進捗の範囲を超えて、ご利用者の生活全体を含めた総合的な援助の方針や長期的な目標などが不適切な状態や懐疑が生じた際には事業所内で相談の上、ケアマネージャーに相談し、事業者間での情報共有や、本人・家族等を含めたサービス担当者会議など、ご利用者・ご家族の望む生活に向けて専門的な立場から助言を行っていきます。

ケアマネージャーの作成するケアプランの内容の変更、要介護度の変化・認定期間の更新など、機能訓練計画書の内容と実態に相違が出る場合は、上記の情報収集~アセスメントを経て機能訓練計画書の作成を再度行います。

 

ケアマネージャーのケアプランの変更になるケースはこちら ケアプランの変更の判断9例 担当者会議の必要性

 

またサービス担当者会議の招集があったときには、事前に会議内容を確認して準備し参加します。

個別機能訓練計画の進捗状況等に応じ、利用者やその家族の同意を得た上で、訓練内容の見直し等を行います。なお、利用者の心身の状態変化等により、必要と認められる場合は速やかに個別機能訓練計画の見直しを行います。

個別機能訓練加算に必要な書類・記録についてはこちら

個別機能訓練加算に必要な書類は個別機能訓練計画書だけではありません。そのほかにも必要な書類、厚生労働省から使用することを推奨されているチェックシートなどがあるためこちらの記事でご確認ください。

重要! 個別機能訓練加算の書類業務 個別機能訓練計画書・居宅訪問チェックシート・趣味関心チェックシート・実施記録の書き方の例

個別機能訓練は日々実施されますが、毎回機能訓練を行った記録を残すことが必要になります。その内容についてもこちらの記事で紹介していますのでご確認ください。

facebookグループで情報交換しましょう
機能訓練指導員ネットワークのFacebookページ

機能訓練指導員ネットワークでは、機能訓練指導員に役立つ情報を掲載しているだけでなく、機能訓練に携わっている人で情報交換をできる場を作りました。

法人や会社の方針という枠組みの中では、なかなか自分の思いや考え、自分の仕事の成果についてモヤモヤしてしまうことも多いと思います。

業務の疑問、苦労していること、アイデア、個別のケース、悩みなど、事業所の枠を越えて考えましょう!

お気軽にfacebookグループにご参加ください!

機能訓練指導に関わる方、フォローして情報交換しましょ!

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事

機能訓練指導員の好条件の求人の探し方

介護での機能訓練の需要はとても高く、機能訓練指導員の募集・求人は各地域でみられます。 機能訓練指導員として転職を行う時に、求人が多く、条件交渉が比較的できる求人転職サイトを紹介します。

メドフィット

「メドフィット」は、医療・介護専門の求人情報を無料でご提供するサイトです。他社の情報まで完全に抑えているという印象を持つくらい求人数が多いです。 インディードなど、いろいろな機能訓練指導員の求人を見つくしてから登録しましたが、登録すると情報メールが何度かきて、まだ見たことない求人情報もたくさんありました。 以下のバナーは介護職のバナーですが、サイトに行くと機能訓練指導員の求人もしっかりあります。

クリックジョブ介護

クリックジョブ介護は、国内最大級の介護職専門の人材紹介サービスです。機能訓練指導員は基本的に介護分野なので、介護専門サイトの方が情報的に特化している傾向があります。 職場の雰囲気や実情など、求人サイトには掲載されない情報も多数あり、面接の前に専任のコンサルタントさんを通して聴いてもらうこともできます。

クリックジョブ介護

マイナビコメディカル 医療介護のお仕事

マイナビは、学生のための就職情報サイトや、マイナビバイトなど、人材のマッチングをする企業の中でも最も知名度と情報量を持った企業です。その中で、マイナビコメディカルは医療介護に特化して人材の紹介を行っています。